イギリスに来て驚くことのひとつが、洗濯機の使い方が日本と全然違うこと。
コースの種類はやたら多く、1回にかかる時間は2〜3時間以上。
しかも水ではなくお湯で洗うのが基本です。

この記事では、実際にロンドンで生活している私の体験をもとに、
イギリスの洗濯機の基本操作・おすすめコース・硬水対策・Calgonの使い方をまとめました。
これからイギリスで生活する方の参考になれば嬉しいです。
イギリスの洗濯機はコースが多い!

日本では「標準・お急ぎ・手洗いコース」くらいですが、
イギリスの洗濯機は細かく分かれたコースが20種類近くある機種も。
主なコースと所要時間(Blomberg例)
- Cottons(コットン):標準。高温対応可。約2〜3時間
- Cottons Eco(コットンエコ):エコモード。3時間以上かかるが節水・省エネ
- Mix 40(ミックス40):色柄もの・綿+化繊を一緒に洗える。約1.5〜2時間 → 毎日の洗濯におすすめ!
- Synthetics(化繊):ポリエステルなど合成繊維用。約1.5時間
- Woollens(ウール):ウール・手洗い表示対応。約1時間
- Delicates(デリケート):シルクなど。約1時間
- Hygiene+:高温・長時間で除菌。タオルや制服に便利
- Stain(しみ抜き):しっかり汚れ落とし
- Sportswear:速乾素材用
- Down Wear:ダウンジャケット・布団用
- Fast 14’ / Quick:お急ぎ。14分〜30分程度
👉 日本の「標準コース」に一番近いのが Mix 40。
普段はこれを使い、白いタオルやシーツはCottons、高温除菌したいときはHygiene+が便利です。
なぜイギリスの洗濯機は時間がかかるの?
- お湯で洗うから
- 洗濯機にヒーターが内蔵され、水を30〜90℃に加熱するため時間がかかる。
- 省エネ設計(Eco基準)
- 水を少なく、電気を節約する代わりに、長時間かけて汚れを落とす。
- ドラム式だから
- 日本の縦型よりも洗浄効率は高いが、すすぎや回転を繰り返すため長時間になる。
👉 つまり「お湯洗い+エコ基準+ドラム式」の3点セットが、**イギリスの洗濯は長い!**理由です。
洗剤トレーの使い方

イギリスの洗濯機は、洗剤トレー(引き出し)が3つに分かれています。
- 左(Ⅱマーク) → メイン洗剤(粉・液体)
- 左(Ⅰマーク) → 予洗い用(基本使わない)
- 右(花マーク) → 柔軟剤
👉 基本は「Ⅱに洗剤、花マークに柔軟剤」でOK。
スピードモードについて
「Fast 14分」「Quick 30分」などのお急ぎモードがありますが、正直あまりおすすめしません。
- 時間短縮のため すすぎが不十分 → 洗剤残りの原因に
- 水温が上がりきらず 汚れ落ちが弱い
- メーカーも「軽い汚れ・少量用」と注意書き
👉 普段はMix 40で、スピードモードは本当に軽い洗濯だけに使うのがおすすめです。
硬水と洗濯の関係
イギリスは地域によって水の硬度が違いますが、ロンドンを含め多くは硬水です。
硬水で洗うと…
- 洗剤が溶けにくい
- 洗濯物がゴワゴワになる
- 洗濯機内部に**水垢(limescale)**が溜まる
- 汚れ落ちが悪くなる
👉 だからこそ、硬水対策は必須です。
硬水対策の定番「Calgon(カルゴン)」

イギリスで「硬水対策=Calgon」というほど有名なブランド。
Calgonの入れ方
- 洗剤トレーの「Ⅱ(メイン洗剤)」に洗剤と一緒に入れる
- タブレットタイプはドラムに直接入れてもOK
- 柔軟剤のトレー(花マーク)には入れないこと
👉 Calgonは「洗剤の代わり」ではなく「プラスする補助剤」。毎回使うのが基本です。
洗濯機を清潔に保つために
イギリスの硬水環境では、洗濯機内部の水垢や洗剤カスがたまりやすいのも特徴です。
せっかくCalgonで硬水対策をしていても、やっぱり月1回は洗濯槽クリーナーでリフレッシュするのがおすすめ。
私は実際に Ecoegg Washing Machine Detox Tablets を使っていますが、DettolやDr. Beckmannも人気です。
👉 詳しいレビュー記事はこちら
➡️ イギリスで買える洗濯槽クリーナーまとめ|Ecoeggを実際に使ってみた
イギリスの洗濯機を上手に使うコツ
- 毎日の洗濯はMix 40を基本に
- Cottonsは白物・タオル用、Hygiene+は除菌用に使い分け
- スピードモードは基本使わない(本当に少量・軽い汚れだけ)
- 硬水対策はCalgon必須
- 洗剤トレーは「Ⅱ=洗剤」「花=柔軟剤」で覚える
- 月1回は洗濯槽クリーナーで内部をリフレッシュ
まとめ
イギリスの洗濯機は日本と大きく違います。
- コースが多く、時間が長いのは「お湯洗い+エコ基準+ドラム式」だから
- 毎日の洗濯は Mix 40がベスト
- スピードモードは基本不要
- 硬水対策には Calgonを毎回
- 定期的に洗濯槽クリーナーを使って清潔に
これさえ押さえれば、イギリスでの洗濯ライフがぐっと快適になりますよ✨



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